西社長の44GT−R!  
第31話
初対面
1998.7


赤平の クラシックカーフェスティバル が終わった翌週
北海道に ラバーソウル の西社長が来られていると言う事で
無理矢理 休暇を取り 合いに行く事にします!
5時に仕事が終わり すぐ出発!
超スピードで宿泊予定の富良野に向かいます!
しかし途中は大雨・・・・・・動きのシブいワイパーを物ともせず
雨の中 突き進みます!「ヒェーッ!おっかねーっ!」
夜 気合いで到着!すぐさま 連絡!すると・・・・・・・・
富良野のコーラカンパニーでお食事でも?と言うお誘いが・・・・
迷わず即答で行く事にしました!そこでとうとう初対面!

ボクのイメージでは

チューニングショップの社長 = 職人
職人 = かたーい人
かたーい人 = おっかない・・・・


そんな固定観念の中
カチカチでお食事スタート!

あれっ? なんだかきさくな人っぽい?・・・・

なんと 予想に反して 西社長はとっても楽しい人なのでした・・・
その日は気持ちよく終える事が出来ました!

翌日・・・・
さっそく 朝から一緒に走る事になりました

まずは富良野から美瑛の方へ向かいます
北海道の道を とても詳しいようで
心地よいワインディングが出来るトコを走って行きます

社長先頭でふとコーナーに・・・・・
出口では かなり離されています・・・・
・・・・・・って言うか 速いっ!・・・・・・
直線は3Lだけにこちらに分がありますが・・・・・・
「こりゃ 覚悟してついて行かないと おいてけぼりだな・・・」

ひーこら言いながら 美瑛到着!
あまりのコーナースピードの差にビックリしたため
仕様を伺うが 特に変わった事はしていないとの事
不思議だ・・・・・・
しばし休息と談笑したのち 夕張方面へGO!
これまた速い速い・・・・・
必死でついて行きます・・・・・
夕張に着いて小休憩をとったのち
今度は札幌方面へとGO!

今度は市街地が多いため 気持ちよく付いて行けます
途中 ハコスカ 2台で走っている事もあって
振り返ってくれる方も!
気分的には1番気持ちよい走行でした

その後 札幌にて食事をしながら 色々な話を聞き
フェリーの時間も近いとの事で 分かれる事となりました

色々な意味で衝撃的な1日でした
1度はあんなハコに乗ってみたいもんだ・・・・・・
第32話
サーキットへ!
1998.9


たまたま ラバーソウルの会報を眺めていると
十勝サーキット で 旧車参加可の走行会が有ることを知り
前々から方針転換でサーキットを走りたかった事もあり
早速エントリーする事にします

そして前日 場所が十勝と言う事もあり出発!
遠路にひーこら言いながら到着!

さあ ここが十勝サーキットです
感傷に浸るのもそこそこに
走行者のブリーフィング・・・・・
走行会なのでレースとは違い 気分的にかなり楽です

それでは早速走ります・・・・・
・・・・・・・・・・
直線はソコソコなんだけど
コーナーでは遅遅だ・・・・・・・・・・・・

何回周回しようが きわどく精一杯突っ込んで見ようが
やっぱりコーナーは遅遅です・・・・・・

車のバランス自体に問題があるな〜こりゃ・・・・

と言うか 今までドラッグしかやった事ナイし・・・・

結局 十勝サーキット自体は十分堪能したのですが
サーキットを走るには色々と問題がある事が判明!

足回り・・・その他諸々 違う方向性へ向けて
思考を巡らす日々が続きます・・・・
第33話
ダメダメじゃん・・・
1998.10


多分 今年最後になるだろうと思い
アムクレイド ドラッグバトルに参加しました

大会当日は天候がいい上に気温も低い!
最高な状態でした

トータル 3本走ったのですが
3本目に超薄々仕様で望んだ結果
な・・・なんと 13秒9!
過去のストリート インチキ手動計測では
13秒8ってのがあったのですが
公式戦でこのタイムが出るとは!
この日は 気持ちよく 千歳の航空学園を去る事が出来ました

翌日・・・・・・・ 通勤時 なんだか
ブローバイがかなり増えたような気がします・・・・・
「まあ 気温も低いしこんなもんだろ・・」とタカをくくって
普段の足に使うこと1週間

週末には この前 13秒台を出した事もあり
キラキラへ向かいます
1本目・・・・・
完調ではないみたいですが そこそこな走りです
2本目・・・・・・
また同じような感じ・・・・

調子に乗って ストリートでも薄くしてみます!
3本目・・・・・・
おっ! いい感じ!
それじゃあ もう1本!
4本目・・・・・・・
丁度 3速で引っ張り気味の状態で
ギャン! ガキッゴガゴギッ・・・
あわててクラッチを切り 路側へよせます・・・・
一応 消化器を片手にボンネットを開けると・・・・・
ブロックに大穴が開いて 黒い液体が
クーラントと一緒に吹き出してます・・・

これが エンジンブロー初体験で 未だに組めていない
3Lの最後でした・・・・・・

友人に電話をかけ 牽引して帰宅・・・・
後日 気持ちも落ち着いたトコでバラして見ると
・・・・・・・・・・
ヘッドカバーを外すとまずチェーンがありません・・・
(切れてて下でぐちゃぐちゃ・・・)
ヘッドはバルブがピストンに当たってしまいほぼ全滅・・・・・
(と言うか 怖くて他のは使えない・・・)
クランクは 6番ジャーナルで折れてるし・・・・
コンロッドは4番が骨折していて 
それが水路&外側まで貫通・・・

ゲッ・・・・ダメダメじゃん・・・・・・
ドコも使えるトコがない・・・・・・・・・・・・

半ば放心状態ながら このままにはしておけない為
元々のL20に積み替えるのでした・・・・・

あの時 無理さえしなければ・・・・・・
結局 この後 アムクレイドのLメカクラスが無くなった事もあり
公式なドラッグには全く参加していません・・・・

う〜ん・・・綺麗な時に撮っとけば良かった・・・
第34話
車高!
1998.12


エンジンのブローから約2ヶ月・・・・・
気分的にもだいぶ落ち着いて来ました
と言う事で もう1度エンジンを・・・・・
とは行かず (お金ナイし・・・)
サーキットを走ってからずっと考えて来た
バランスについて考えて見ます

ボクのハコは ドラッグをメインで使っていた為
若干 前傾の足になっています
(今考えると よくこんな足でサーキットなんか走りに行ったな〜・・・)
まず 車高をどうにかしなければいけません
後ろのサスは 丁度H150を持っていたので交換・・・・・
前は・・・・手持ちもナイし 
付いているヤツもすでに1巻き半切りつめているので
新しく変えるしかありません・・・・
ふと思ったのが  車高調!これなら ドラッグにサーキットに
ペタペタシャコタンに?と色々車高を変えられるしな〜!
そこで 価格を調べます!
が・・・・・・・
ゲッ! どれも10万以上する・・・・・・・こりゃ買えない・・・・・・
半ばあきらめかけた時ある広告に目が・・・・
車高調自作キット 1万5千円!

速攻で買ってしまいました
サスはID60の7キロをチョイス

さて商品が届きます
届いた内容を確認し すぐさまストラット外しにかかります
スプリングコンプレッサーなんて高価な物は持っていないので
ショックとアッパーマウントのボルトを外したのちジャッキアップ!
後はブレーキを外して そこらへんに針金でブラ下げてと・・・
そして下の2本のボルトを・・・・・取れました!
次はショックケースからショックを抜いてと・・・
あら・・・GABが入ってました!

さて加工です 下の皿はいらないので
グラインダーでゴリゴリととっぱずします!
次に車高調ネジ部(溶接タイプ)を挿入
(?ショックケースが挿入か・・・・)
位置は サスの自由長と重量がかかった時の
ストロークを考えて 
ショックケースの上から3センチあたりから
ネジ部が始まるように設定!
軽く点付け溶接した後 左右同じ高さか確認後本溶接し
色も黒では味気ないのでカンペで黄色にしてと・・・・
とりあえず完成!

組み付けは車高調になったので 
スプリングコンレッサーの必要ナシ!
用意してあった ピロアッパーマウントも組み付けて
車高調レンチでとりあえずノーマルの
皿の位置まで締め込んで行きます!
後は簡単 下の2本のボルト・・ブレーキ・・・
アッパーマウントのボルトを組み付けて
ハイ 完成!
ちょっと前が高いので レンチで水平あたりに設定してと・・・
よ〜し ばっちし決まったな〜!
後は乗り心地を試すばかりです
エンジンがブローしてから 初めて 意欲に燃えた1日でした
しかし これで本当に良い足にセッティング出来るのだろうか?・・・
写真が見当たらないので 会報の写真を・・・・純正状態です すでに車高調化してます

嘘でした・・・あまり測っていません・・・

ちなみにホイールは15インチです

マスター逆転取り付けブラケットです
(挟まってる菱形のヤツ・・・)
今はこんなにボロく・・・・・
第35話
ブレーキ!
1999.2


冬場 非力なエンジンでも十分楽しめる
雪上ドリドリをやって
足も試行錯誤を繰り返し なんとか走りやすい物になって来ました!
そこで思い立ったのがブレーキ・・・・・・

過去の千歳でのドラッグで 
止まれなくて泣きそうになった事から
(今は非力なのでそんな事は無いですが・・・グスン・・・・)
強化する事を思い立ちます!

またまた色んな本を引っ張り出して読んで見ると・・・・
4ポットのMK63がボルトオン?
値段は・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
当然高くて買えません・・・・・・
買えるのはローターだけか〜・・・・・

その横にとある広告が・・・・・・
タイプM4ポットブレーキ取り付けブラケット・・・・・・
ん・・・・・・・
なに〜っ!ブラケットお〜っ!
もっと良く見ると 無加工タイプと溶接タイプがあるようです
溶接タイプを見て・・・・・・・
鉄板切っただけじゃん・・・・・
・・・・・・・・・・
ハイ! 思い立ったら吉日!
落ち着きがないボクだけにすぐさま制作決定!
丁度タイプMの人がGTRキャリパーに交換したのを
覚えていたので すぐさま連絡!
あっさりタダでローターごと頂ける事になりました

戻ってから次はブラケットの型として
広告の写真を拡大コピー!
・・・・・・・・
ん・・・・待てよ・・・・・
15インチのホイールで入るんだろうか?
キャリパーをもらった知人に 最低ホイールサイズを聞くと・・・・
・・・・・・・・・・
15は無理だそうです・・・・・・・
(後で解りましたが クリアランスをギリギリ詰めて作れば履けるようです)
一応ローターの外周を削るなりなんなりして使うかもしれないので
4穴加工に出します!
加工に出ている時 色々調べた結果
MK63用ベンチローター 278パイってのが
15インチで行けるようです 肉厚もタイプMと
あまり変わらないとの事!
価格も1枚で1万円と安いので
ヘタな加工でバランスの解らない物より
こちらの方がベストと言う事で買う事にします!
物がそろって 速攻で実行(シャレじゃナイですよ・・・シャレじゃ・・)
まず透明のプラ板で型を作ります!
ローター径がタイプMノーマルと違うので
広告の拡大コピーを型には出来ません!
と言う事で ボルトオンベンチローターを付けたストラットに
キャリパーを乗せ
プラ板の裏から水性ペンで穴の位置 外枠を書き込みます
それを 書いた通りに切って 取り付けて見ます
ローターとキャリパーが接触してるようです・・・・
細かく修正して再度挑戦!
今度はピッタリです
その型の寸法を 製図して書き留めたのち
切り出し実行!
鉄板の板厚は10〜15ミリあればいいようです
丁度 板厚15ミリの廃材が転がっていたので
型を転写して ガス切断で切り出して行きます
切り出した材料にキャリパーの取り付け穴を開けて・・・・
ハイ ブラケットの完成!

今度はこの出来上がったブラケットをストラットに溶接します

キャリパー付属品(ブレーキパット シムなど・・・)と
先ほど完成したブラケットを取り付け エアを吹き込みながら
ローターに固定します
(今回は前付きキャリパーブラケットで制作したので
純正ブラケットの逆側に取り付け)
その時キャリパーのドレンが確実に上を向いているよう
確認し 
キャリパー真ん中のバリを ローターセンターに
持ってくるよう調整・・・・・
そのまま点付け溶接
(この時も同じ方向を溶接すると その方向に熱で
倒れて来るので 対角線上に6〜7カ所溶接)
・・・・・・
一応形になりました・・・
後は気の済むまで本溶接!

ホイッ!完成!
後は取り付けてブレーキのエア抜きをしてと・・・・

さて 一丁効き具合を確認しに行くか〜・・・・
ブレーキを踏むと・・・・・・・・
・・・・・・・・スコーン・・・・・・
ブレーキが奥の奥まで行ってしまいます・・・・・・
確実にマスターの容量不足・・・・
このまま職場にほったらかしもマズいので
ブレーキのあまり効かない怖い車に乗って 
ブレーキマスター探しに解体屋へ直行・・・・
なにも考えず タイプM用マスターの程度の良さそうなヤツを
モギトリ・・・・・締めて2000円也・・・・・
またまた怖い車に乗って職場へ戻ります!

よくよくマスターを見ると・・・・・・・
あれっ・・・・・・
マスターの取り付けボルトの位置が90度違う・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
う〜ん・・・・・・
違うと言う事は変えれば付くのか!
ただマスターバックの棒で押してるダケだし・・・・

そう言う訳で キャリパーブラケットにも使った廃材で
ブレーキマスター逆転取り付けブラケットを作成します!
寸法を測るのがめんどうくさかったので
安直にいきなりガス切断で菱形を切り出します!
後は またガスで真ん中に マスターの口がすっぽり入るぐらいの
円を開けてと・・・・・
次はマスター取り付けの下穴をドリルで・・・・・・
そこにタップでネジ山を付けてと・・・・・・
今度はマスターバックに付けられるよう
ドリルで穴を・・・・・
完成!・・・・・・・
いや マスターバック側のナットが(旧マスター取り付けナット)
マスターに当たってしまいます・・・・・
う〜ん・・・・・
先ほど開けた マスターバック取り付け用の穴を下穴にして
18ミリのドリルで板厚の半分ほど逃げ穴を掘ります
これで取り付け出来ました
あれっ・・・・・・
次はなんだ・・・・・・・
厚さが15ミリ(逆転ブラケット分)増したために
マスタープッシュロッドの長さが足りません・・・
しょうがないな・・・・・
適当な細くてカタいパイプは・・・・・・
ありました!
これを15ミリ長く切って元のロッドに被せてと・・・・
このままじゃ心配だな〜・・・・・
外れないよう溶接してしまいます!
(もう元に戻す事もナイしね・・・・)
強度的にも心配なので パイプの中に鉛を溶かして
流し込みます!
・・・・・・・・・
おーっ! これでバッチリ完成・・・・・・か?

最後の最後 ブレーキパイプの取り付け方向が全然違います・・・
こんなもん 手曲げで!
ゆっくりそっと グイッグイッ!

ハイ!これで正真正銘完成!

早速 ブレーキを踏みに行って来ます

キーッ!・・・・・・・・・・

前とは比べ物にならないぐらい効きます!

ははははは・・・・・・
これで サーキットも前より安心!
後はエンジンだな〜・・・・・
などと考えながら 調子に乗ってタイヤをロックさせる日々が
続いています・・・・・・

後日談ですが この制作記事はラバーソウル誌21号に
投稿で掲載されました ありがたやありがたや・・・・・・

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